競泳のプライベートレッスンを探していて、こう思ったことはないでしょうか。
「どこも『初心者から選手まで』と書いてあって、自分が対象なのか分からない」
10都府県の92事業者・124コースを1件ずつ調べて、これが探しにくさの正体だと分かりました。
対象を数値で書いているのは、公共施設だけだった
124コースのうち、対象レベルを数値で明記していたのは、ほぼ公共施設だけでした。
- 横浜国際プール … 「200m以上の泳力かつ立ち泳ぎ2分」
- 広島県立総合体育館 … 「100m以上の泳力」
民間の事業者でこの水準の明記をしているところは、ほとんどありません。「初心者から上級者まで」「お子様からアスリートまで」と書かれていて、間違いではないのですが、これでは判断できません。
2つの軸に分けて考える
そこで、レッスンを2つの軸で整理しました。
軸1:いまの泳力
| 区分 | 定義 | 該当コース |
|---|---|---|
| 完泳レベル | 4泳法のうち1つ以上で100m以上を泳ぎ切れる。大会出場はしていない | 80 |
| 記録会・マスターズ | 大会や記録会に出ている | 104 |
| 競技選手 | 部活・クラブ所属。公式大会で記録を狙う | 82 |
| 上級競技者 | 全国大会レベル | 38 |
軸2:解決したい課題
| 課題 | 該当コース |
|---|---|
| フォーム改善 | 109 |
| タイム短縮 | 98 |
| スタート・ターン・レース運び | 38 |
| 特定種目の習得 | 14 |
| 痛み・故障の回避、動作の修正 | 2 |
2つに分ける理由があります。1軸の「初級〜上級」では、「マスターズで自由形は速いが、バタフライだけ泳げない」という、実際にはよくある人が表現できません。
この人は「記録会レベル × 特定種目の習得」です。1軸だと中級のどこかに埋もれ、検索しても選手向けのコーチばかり出てきます。
なお「特定種目の習得」を明示しているコースは14件しかありません。苦手種目だけを直したい場合、選択肢はかなり絞られます。
見落とされがちな、しかし決定的な条件
プールを誰が用意するか
これが問い合わせ前に最も確認すべき項目です。
| 形式 | コース数 | 意味 |
|---|---|---|
| 事業者が用意 | 66 | 会場が決まっている。通える範囲か確認が必要 |
| どちらも可 | 28 | 自宅近くのプールに来てもらえる |
| 利用者が確保 | 9 | 自分でプールを押さえる必要がある |
| 記載なし | 21 | 要問い合わせ |
「利用者が確保」の場合、指導が許可されているプールを自分で探して予約します。公営プールには個人指導を禁止しているところがあり、ここで行き詰まることがあります。
飛び込みができるか
スタートを直したいなら、これが最大の制約です。公営プールの一般開放レーンでは、ほぼ飛び込みができません。
調査した中には「公共施設を利用するので飛び込みスタートの練習はできません」「追い越し禁止の共用レーンではスピード強化トレーニングはできません」と、あらかじめ明記している事業者もありました。誠実な書き方だと思います。逆に言えば、書いていない事業者には確認が必要です。
形式
マンツーマンが107コース、少人数が36、グループが16でした。マンツーマンが主流ですが、マスターズ向けの練習会をグループで開いている事業者もあります。1回1,200〜3,000円程度と費用が大きく下がるので、継続的に泳ぎ込みたいならこちらが合理的な場合があります。
選び方の順序
- 何を直したいかを1つに絞る。フォームか、タイムか、特定種目か、スタート・ターンか。ここが曖昧だと、どのコーチも同じに見えます
- それに必要な施設条件を確認する。飛び込みが要るなら貸切、フォームだけなら一般レーンで足ります
- 通える範囲かを確認する。プールを事業者が指定する形式の場合、会場が遠いと続きません
- 総額で比較する(施設利用料とコーチ分の入場料を含めて)
- まず1回受ける。相性は受けてみないと分かりません。月額契約は2回目以降で十分です
条件で絞り込んで探す
今回調査した92事業者を、上の2軸とプールの条件で絞り込める一覧にまとめました。
対象レベルは、公式サイトに明記されているものだけを反映しています。記載がないものは推測せず、絞り込みの対象外として別枠に置いています。こちらで勝手に格付けすることはしていません。
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