元日本代表直伝!水泳で抵抗を減らすための3つのポイント

皆さんは、抵抗という言葉を聞いたことはありますか?

  • 膝が曲がっていると抵抗が大きくなってしまう。
  • 腰が下がると抵抗を受けてしまう。

などなど…コーチから指摘されたことがある方もいるかと思います。コーチの指摘例からも水泳では、抵抗が少なければ少ないほど良いです。

今回はこの「抵抗」について取り上げます。「抵抗が少ない泳ぎ」を手に入れるために以下について、理解度を深めていきましょう。

  • なぜ膝が曲がっていると抵抗を受けてしまうのか。
  • なぜ腰が下がると抵抗を受けてしまうのか。

今回の記事も水泳YouTubeチャンネルの「KAT-TV」の動画を基に書いていきます!

 

水泳の特徴について

抵抗について考える前に「水泳の特徴」について前提をお伝えさせてください!

水泳は、以下の「水の4大特性」が密接に関わるスポーツです。

  1. 抵抗
  2. 浮力
  3. 水温
  4. 水圧

今回の記事は、その中でも水泳に大きく関わる事になる抵抗についてまとめました。

抵抗とは!?

初めに、抵抗とは何なのかを具体的に解説していきます。

抵抗=『外部から加わる力に対し逆らうこと。』とあります。

そのため、膝が曲がってしまうと水の流れを遮ることとなり、抵抗を受けてしまいます。

そんな抵抗にも実は種類があり、

  1. 造波抵抗
  2. 渦巻き抵抗
  3. 摩擦抵抗(水流抵抗)

上記の3つがあります。

この3つの抵抗に関して、詳しく解説をしていきます!

造波抵抗とは!?

最初に解説するのは”造波抵抗”です。

皆さんは、造波抵抗という言葉を聞いたことがありますでしょうか??造波抵抗というのは水中で進む際に”体に沿って起こる抵抗”のことです。

▼造波抵抗のイメージ

画像の様にストリームライン姿勢で進んでいる際にも、

  • 頭が出てしまっている
  • 腰が落ちてしまっている
  • 足が落ちてしまっている

状態だと抵抗を生んでしまいます。

▼頭が出て腰・足が落ちてしまい大きい造波抵抗ができている状態

 

 

渦巻き抵抗とは!?

次に”渦巻き抵抗”について解説いたします。渦巻き抵抗とは、その名の通り渦ができてしまうことにより受ける抵抗となります。

では、水中でどういうところに渦ができてしまうのでしょうか。それは画像の様に、腰が反ったり、足が曲がったりした部分に渦が発生します。

▼腰が反った場合

▼足が下がった場合

もちろん、この反り具合が大きくなってしまえば大きくなってしまうほど、渦のサイズも大きくなります。結果、失速の原因となり、なかなか進まない効率の悪い泳ぎになってしまいます。

この、体が反ってしまう原因として一番多いのが体に無駄な力が入ってしまう事になります。

お腹おしりなどの力を入れないといけない部分には力を入れて、肩や指先などの力を入れなくてもいい部分はリラックスできるようになると、抵抗の少ない、疲れにくい泳ぎとなります。

魚のような綺麗な姿勢を作れるようにイメージして練習していきましょう!

 

摩擦抵抗とは!?

最後に、”摩擦抵抗”について解説していきます。皮膚に水が当たると、皮膚と水が引っ張り合う現象が起こります。

結果、自身の身体を減速させようとしてしまうのです。これが、摩擦抵抗となります。

昔は高速水着という、それで泳ぐとタイムが上がると言われていた水着がありました。

その高速水着の特徴として、

  • 抵抗が少なくなる
  • 身体が浮かぶ
  • 胸を張った状態で泳げる

などのメリットがありました。

摩擦抵抗に関しては、泳ぐうえで必ずかかってしまう抵抗ですが選手によっては脇毛やすね毛、髭などを剃って水の流れを極限まで良くする選手もいます。

この抵抗の種類を理解することはとっても大切なんです!

最後に・・・

『ストリームラインを綺麗にする』
『泳ぎのフォームを綺麗にする』

ということを考えるのではなく、

『頭が出るから腰が下がって、こういう抵抗を受けてしまう。』
『〇〇をこうしたら抵抗が減る。』

というように、そこから生まれる抵抗を知り・考え・減らしていくことがとても大切になってきます。そうすることでドリル練習でも何を目的としたドリル練習なのか分かるようになり、効率の良い練習ができます。

そこまで考えて練習が出来たら、皆さんの泳ぎは必ず上達するはずです!ぜひこれからの練習で意識してみてください!元日本代表、細川大輔コーチの解説も聞いてみたい方は動画の方もぜひ見てみてください!

では、また次回お会いしましょう~!

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