平泳ぎプル動作のコツ|元日本代表が解説

平泳ぎをスムーズに泳いでいくコツは、細かい部分まで気をつける事です。
今回は腕を広げていく時の”指先”までこだわって練習していきましょう。

 

 

平泳ぎのプルの原則

平泳ぎのプルはあまり進みません。残念ながら。
進む力の割合でいくと、プルが2割程度、キックが8割程度をしめるでしょう。

ですので、進む力をプルでつけようとしてもなかなか難しいので、プルのトレーニングをするときは、パワーを上げるよりも、以下2点を意識しましょう。
・全身の抵抗をいかに減らすか
・よりよい状態でキックが打つ為のサポート

あえての指先

今回はプルでアウトスイープ、外に開いていく時の動きを中心にコントロールしていきますが、あえて指先に意識を持ちましょう。

なぜあえてという言葉を使っているかというと、身体の中心から遠い位置の意識を持つ事は非常に難しいからです。
また身体から遠い位置の部位を意識するとその部位の移動距離が長いためコントロールしづらいからという理由もあります。

今回はあえて指先に意識を置いているだけなので、常に指先に意識を持たないようには注意しましょう。

ストロークのやり方

では、実際に映像と同様に平泳ぎのストロークに注目してトレーニングしていきましょう。

アウトスイープ時

手が入水してから徐々に外に開いていきますね。これをアウトスイープと言います。

ここで大事にしてほしいポイントは、手が少し斜め下にある状態から徐々に左右に開いていきますが、”少し上”に開いていく事を意識してください。
入水からアウトスイープの指先の軌道で言うと、手が入水し、少し下にさがりながら開きつつ、斜め上に徐々に開いていく動きを行なっていきます。

インスイープ時

アウトスイープしきった後は手を切り替えてインスイープに移行します。

アウトスープで指先が一番外にあると思いますので、クロールのキャッチのように肘を立てつつインスイープに移行します。
指先は、少し手前に引きつつ、下にさがります。

その後はウエイトトレーニングでいう「バタフライ」をやるように大胸筋をしめながら身体を起こしていきます。

リカバリー時

キャッチをしきるくらいのところからリカバリーに移行します。

そのまま引き上げてしまうと抵抗になりますので、親指から水を切るようにして手を持ち上げます。
大事な事は抵抗無く引き上げると言う事です。

手を高く上げる必要は無く、必要最低限、手が水面にひっかからない程度で引きあげましょう。
その後、同様に抵抗が少ない入水を小指側の指先から行ない、アウトスイープへと繋げていきます。

いかがだったでしょうか。
平泳ぎは非常に繊細な泳ぎなので感覚を掴むのは非常に難しいですが、是非チャレンジしてみてくださいね。

この記事は、平泳ぎ:腕を広げる時に意識する指先の動作のコツ|<森塾>【定-169】より引用した動画・画像を元に独自解説しています。