【平泳ぎ】スタートから浮き上がりまで、3つの大事なポイント

平泳ぎでかなり重要になってくるのが、スタート後のひとかきひとけりから浮き上がりまで。
トップ選手でも浮き上がりに失敗をして、予選落ちをしてしまうシーンを見る位重要なシーンです。
今日はスタートから浮き上がりまでを見てみましょう。


スピードを落とさない事がコツ

スタートから浮き上がりまででは、スピードを上げる意識よりもスピードを落とさない意識が重要になってきます。


スタートでなるべく遠くに飛ぼうとした結果、身体がななめになってしまい、結果抵抗を受けて遅くなる、という方を多く見てきました。
練習や強化を目的とした場合は良いのですが、試合では冷静に身体をコントロールしていきましょう。

スタートのコツ

スタートでは、遠くに飛ぶ事ではなく、姿勢良く1点入水ができるポイントを見つけ、そこになるべく速く到達するようにします。
何故かと言うと

  • 姿勢が悪いと入水後にブレーキがかかる
  • 1点入水が出来ないと入水時に抵抗を受ける
  • 山なりにジャンプするとスピードが遅い
  • こういった理由があるので、「姿勢良く・1点入水・速く」を重視しましょう。

    ひとかきひとけりのコツ

    さぁ、あなたは姿勢良く1点に素早く入水する事が出来ました。ここでする事はなんでしょうか。
    それは、『待つ』ことです。


    下図を見てください。
    スピードグラフ
    これは分かりやすいようにキックにしていますが、ひとかきひとけりでも同様です。
    ひとかきひとけりのマックスのスピードとスタート時のスピードを比較したら間違いなくスタート時が速いです。
    たとえ短距離だったとしても、ひとかきひとけりのマックススピードまでは待たないといけません。


    しっかりとスピードがある程度まで落ち着いたら動作に入っていきます。
    動作については色々なアプローチ方法がありますが、ここでも重要なのが『スピードを落とさない意識』です。
    パワーを発揮しようとするとどうしても姿勢が崩れてしまい、抵抗になりがちです。


    ですので、ひとかきもひとけりも力を込めるよりもとにかく抵抗を少なく動作をしてパワーを出し、スピードを落とさないようにしましょう。
    前を見ようとせず下を向いたまま動作をしていきます。

    浮き上がりのコツ

    ひとかきひとけりも終わり、浮き上がりです!今まで丁寧にやってきたことをしっかりとスイムに繋げられるようにしましょう。


    浮き上がりで大事なポイントは、斜めに全身を浮きあげてくる事です。
    浮きあげると言うよりも抜くと言う表現の方が正しいかもしれません。


    良くあるのが、水面を見ようとして前を見てしまい、顔が抵抗になり、失速。
    勢いをなくしたまま浮き上がってくるので脚がついてこず、ボディポジションが低いままスイムにいってしまいます。


    一つ教え方で非常に改善率が高い教え方が「頸椎(首の後ろ)を前に引き上げる意識」です。
    どうしても前を見たがってしまうのですが、そうではなく、最初のストロークではなるべく下を見るようにします。
    但し、下を見たままにするのではなく、頸椎が前からひっぱられているイメージを持ってあげます。
    そうすると、必然的に顔を下に向けたまま身体は前方向に進んでいくので、浮き上がりが改善される事が多いです。


    但し、下を見ると言う事はそれだけ水面と自分の位置関係を理解していないと失敗してしまうので、何度も練習する必要があります。
    一朝一夕にはいきませんが、是非とも何度もトライしてくださいね!


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    この記事は、youtube内『hiro swim』様の貴重な動画を引用させて頂き、解説しております。
    ※動画元の皆様へ※
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