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水泳のキャッチで肩甲骨使えるようになる方法 | トップ選手が実施しているコツ

昨年、swim mediaの運営責任者、小坂悠真が開発をしました「キャッチパドル」ですが、元々は小坂自身が現役時代に欲しかった道具だったので、かなり身体コントロールなどの方法などを研究・ディスカッションしながら開発を行ってきたという背景がありました。
実は、この議論の内容などは、小坂自身が整理を行い、資料化しておりました。

しかし、この内容については、マニアックすぎる内容だと思い、公表をしていませんでした。
ただ、「これ、公表した方が良いよ!!」という水泳関係者の熱い声を頂きましたので、公開させていただきます。
ご注意いただきたいのは、トップレベル向けの資料の為、基礎技術に関しては記載をかなり割愛しております。ご注意ください。

今回の記事の目的

中級者から上級者になるために必要不可欠なことは、トレーニングの目的を理解する事です。
今回の記事はキャッチパドルを活用したトレーニングの目的を理解していただく事が目的です。
ただ、それだけでは購入していない方にとって意味がないので、キャッチパドルが無くても練習できる方法などは記載しています。

まず、キャッチパドルを使って行うトレーニングの目的を理解頂きます。
更に、その前提で必要となる身体の動作について、正しく理解していただきます。

結論から書いてしまうと、何もない状態では難易度の高い、肘・肩の内旋と肩甲骨の挙上の動きをサポートしてあげるのがキャッチパドルを目的です。

この動きが適切にできるようになることで、以下の左のように水を後ろにかき進め、
前への推進力を適切に得る事が出来るようになります。

肩甲骨の挙上について

肩甲骨は、ご存知の通り、図のようについています。
肩甲骨
水泳においてのキャッチでは、この肩甲骨を上方に挙上する動きが大事になってきます。
肩甲骨を上方に挙上する事で、広背筋を使った泳ぎをする可能になります。

この動きは後述するの肘と肩の内旋が出来ることが前提となります。

肘と肩の内旋

キャッチにおいて、良いキャッチのメカニズムを見ていきます。
今回の良いキャッチの定義とは、下図のように肘が立った状態で泳げることを指すこととします。

ここで重要となってくるのが、肘・肩の内旋運動になります。
肘・肩が内旋出来ていない場合は、肘を立てた良いキャッチをすることができません。

そもそもの大前提として、何も持っていない状態で肘・肩の内旋ができない選手は、
この肘を立てるという動きが非常に苦手な傾向があります。
そんな選手は、まずは壁や床などを持った状態で肘と肩の内旋運動を練習しましょう。

続いて、何も手をつかない状態で肘と肩の内旋運動を行っていきます。
実際にやってみるとわかりますが、この動きは非常に難易度が高いです。

キャッチパドルを利用する目的

水中のキャッチでは手に負荷がかかっている為、何もつかない状態よりも内旋運動はしやすいです。
そのため、キャッチパドルが無くても、これまでの動きを習得し、良いキャッチを身につける事は可能なので持っていない方は、上記の動きを是非習得できるようにトレーニングしてみてください。

しかし、疲労などでキャッチの最初の水を掴む部分の調子が悪くなると、手にかかる負荷が低くなり、その結果として、内旋運動がしづらくなり、肘が落ち悪いキャッチとなってしまう現象が発生します。

逆に負荷を高くしたら良いかというと、通常使われる堅いパドルの場合筋力強化する事が目的の為、
負荷が高すぎる為、肘を立てた正しい動作を習得する事が非常に難しくなります。

キャッチパドルは、「柔らかい・小さい・指先が出ている」という三つの特徴があるため、
最初のひっかかりだけを実現し、肘を立てるために必要な内旋運動などの動きを習得しやすくしました

そのため、高負荷なトレーニングではなく、ドリルなどに利用されることをお勧めします。

キャッチパドルで注意したいこと

左図のように指先が出ているのが正しい着用方法です。
指が出ないようにしてしまうと、負荷が高くなるため、内旋運動等が行いづらくなるのでご注意ください。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、肩甲骨を使ったストロークの考え方を説明しました。今よりも泳ぎを上達させ、更なるベストタイムを目指しましょう!

最後にトレーニングシェアというサービスの紹介です!

トレーニングシェアでは、日本代表選手が行っているメニューやドリル練習動画を定期的にアップしています。足を沈ませないコツのみならず、そのほかのテクニック習得方法についても網羅的に勉強することが可能です。

気になる方は是非こちらの紹介記事もご覧ください。

紹介記事:日本代表選手のメニューが見られる!?新サービス『トレーニングシェア』とは?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回お会いしましょう。

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