水泳の練習ではマストアイテムとして欲しい「プルブイ」
・これから練習でプルブイを使いたいが使い方がよく分からない
・今、使っているけど上手く使えているのか不安
という方はいらっしゃいませんか?本記事はそんな方向けに、プルブイを使う目的・使い方・おすすめのプルブイについて紹介しています。
ジュニア選手の親御さんやコーチ、マスターズスイマーの方など皆さんが、ご覧いただける内容になっているかと思います。ぜひご覧ください。
プルブイを使う目的
改めてですが、プルブイを使う目的について考えてみましょう。プルブイを使う目的は、「下半身に浮力を加え、ボディポジションを高く保つ為」です。ここについて、次の2つ視点で補足をさせていただきます。
1.なぜボディポジションを高く保つ必要があるのか?
2.ボディポジションを高くする為に、なぜ下半身に浮力を加える必要があるのか?
1つ目の「なぜボディポジションを高く保つ必要があるのか?」という点ですが、理由は抵抗を減らす為です。ボディポジションが高い場合と低い場合では、受ける抵抗量が違います。以下の図のように抵抗の量が少ない方が、より前に進むことができます。
▼ボディポジションによる抵抗量
2つ目の補足は「なぜボディポジションを上げる為に、下半身に浮力を加える必要があるのか?」という点です。理由は浮力を多く生む身体の部位(肺)が上半身にある為、浮力が上半身に集中しやすいからです。
以下の図のように、プルブイで下半身に浮力を生むポイントで作ることで、水面に対して身体を水平に保ち、ボディポジションを上げることができます。
▼プルブイ有無の浮力の違い
おすすめの練習方法
それでは次に、プルブイを使ったおすすめの練習方法をみていきましょう。ここでは2つの練習方法を紹介します。
1.プルブイをつけてストロークだけで泳ぐ
この練習の良い点は、キックを打たないので、ストロークだけに意識を集中できることです。そうすることで、「今身に付けたいストロークテクニックの強化」や「ストロークに必要な腕の筋力強化」に繋がりますね。
プールに行って実施する場合は、当日の練習メニューの中で、メインメニュー前に「泳ぎを整える目的」でプル(プルブイをつけてストロークだけで泳ぐ)を行う。という練習メニューへの落とし込み方などがありますので、参考にしてみてください。
▼スイムの前にプルで泳ぎを整えるメニュー構成例
2.プルブイをつけて普通にスイム
おすすめの練習方法の2つ目です。この練習の良い点は、通常のスイムよりも高いボディポジションで泳げることです。高いボディポジションを身体に覚えさせることができたり、高いボディポジションを作った上で、その他のテクニックを整えることができるのがメリットです。
早速プールに行って実践されたい方向けに「練習メニューへの落とし込み方」について補足です。プールでの実施イメージとしては、プルブイをつけてスイムした後に、プルブイを外して泳ぐ方法がおすすめです。プルブイを外した時に、プルブイを付けていた状態にどれだけ近づけられるか?という点を意識して行いましょう。この部分だけを、具体的なメニューに落とし込むと、以下のイメージになると思います。参考にしてみてください。
▼プルブイをつけながらスイムする際のメニュー例
こちらも同様にメインメニューの前に泳ぎを整える目的で、メニューの中盤に実施するのも良いと思います。メニュー作り方に関する関連記事もありますので、興味がある方は是非ご覧ください。
関連記事:狙った試合でベストタイムを出せる水泳練習メニューの作り方。5種類のサンプルメニューも紹介
おすすめのプルブイ
最後に、先述した練習方法を想定した「おすすめのプルブイ」をご紹介します。プルブイのタイプは、ビート版兼用型と、ひょうたん型の2種類があります。その中でも筆者がおすすめしたいのは、ビート版兼用型です。
▼プルブイのタイプ2種類
ビート版兼用型は、ひょうたん型に比べるとプルブイのサイズが大きいです。なので足の太もも辺り全体に浮力が加わるので、多くの浮力を得られます。各メーカーが出しているビート版兼用のプルブイは次のものがあります。プルブイ選びの際に、参考にしてみてください。
▼ビート版兼用型のプルブイ一覧
①Arena(アリーナ) トレーニングツール ビート板
②Mizuno(ミズノ) スイムグッズ プルブイ
③Evernew(エバニュー) スイムボード
余談ですが、筆者は現役時代に③を愛用していました。愛用していた理由は、プルブイの表面がザラザラではなくツルツルな為です。表面がツルツルだと「プルブイを付けながらスイムした際にキックで太ももの内側が擦れて痛くなる」のを防ぐことができます。プルブイをつけてスイムをよく行う方には、おすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はプルブイを使う目的・練習方法・おすすめのプルブイを紹介しました。プルブイを使う目的を正しく理解し、より効果的な練習を行っていきましょう!他にも「道具の選び方を解説している記事」もありますので、是非ご覧ください!
関連記事①:アメリカ発!キック強化とストリームライン練習に最適なビート板レイボードの紹介
関連記事②:【保存版】水泳でおすすめしたいパドルを目的別にご紹介
関連記事③:足首に負担をかけない超おすすめフィン”DMC エリート2フィン”とは
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、プルブイを選ぶ際のポイントについて説明しました。日々の練習効果を上げるための参考になりましたら幸いです。
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気になる方は是非こちらの紹介記事もご覧ください。
紹介記事:日本代表選手のメニューが見られる!?新サービス『トレシェア』とは?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。