水泳に関わっている方であれば、速くなるための情報、を常に探しているかと思います。
その為に、swim mediaでは様々なトレーニング情報の記事を公開していますが、
今回は少し趣向を変えて、泳ぎのテクニックではなく、速くなるためのトレーニング方法を紹介したいと思います。
トップ選手はみんな持っている速くなるための心構えについて、是非学んでいってください。
速くなるには、〇〇が大事
早速結論ですが、速くなるには、徹底的な真似が大事になってきます。
ここで重要となるのが「徹底的」というポイント。
生半可な真似ではなく、真似している人になりきるくらいの気持ちをもってやることが重要です。
では、水泳で真似するポイントはどこにあるでしょうか?
いきなり読み進まず、考えてみてください。
時間をおいて、少し考えてみることも練習です
どれくらい思いついたでしょうか?
「泳ぎ以外に真似することってあるのか?」と思った方もいるかも知れません。
水泳で真似するポイントはたくさんあります。
何個思いつきましたか?
- 泳ぎ
- 水中トレーニングメニュー
- 陸上トレーニングメニュー
- ドリルでの練習方法
- 試合前のアップ方法
- 試合中の過ごし方
- 試合直前の体操
- 試合後のダウン方法
- 休みの日の過ごし方
- 身体のケアのやり方
- 日々の食事、試合前の食事
- サプリメント・プロテインの摂取方法
などなど、数え上げるとキリがありません。
では、どうやって真似をしていくのが良いのでしょうか?
そのヒントは、昔から伝えられてる世阿弥(ぜあみ)の教えにあります。
古くから重要視されていた”真似”
「守破離(しゅはり)」という言葉を聞いたことはありますか?
“能”・”能楽”で有名な世阿弥の教えです。
この世阿弥、もしかしたら知らない方もいるかもしれませんが、朝日新聞が行った西暦1000年から1999年までの「日本の顔10人」で徳川家康・織田信長に次いで得票数で3位を獲得しているほど、歴史的にみても偉大な人物です。
では、この守破離とは、何なのか。
守破離は、成長過程を示しているとされています。
守破離の基本とは?
そのステップは、それぞれの漢字ごとに意味があります。
「守」は、師匠や流派の教え、型などをしっかりと守り、確実に身につける段階。
「破」は、自分の師匠以外の人や他の流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、自分の流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
水泳でいう守破離とは?
つまり、水泳で言うならば、
「守」は、自分のコーチなどから基本的な泳ぎなどをしっかりと身につける段階
「破」は、他のコーチや他の選手などから技術を盗んで学ぶ段階
「離」は、それぞれ学んだことをかけ合わせて自分に合った泳ぎを確立させていく段階
という事ですね。
シンプルな言葉で言うなら、
基本を学ぶ→真似をする→自分に合った泳ぎに進化、というステップになります。
ということです。
では、次の章では、具体的に何を真似したらよいかを解説していきます。
水泳で真似すべきポイントとは?
自分の学びになる真似の方法は、基本を学ぶ→真似をする→自分に合った泳ぎに進化、という事をお伝えしました。
基本的な学びについては、swim mediaを活用してもらうとして、真似をする、ポイントとはどこでしょうか?
出来るのであれば、先ほど挙げたすべてを真似してほしいですが、速くなるために特に重要なものといえば
- 泳ぎ
- 水中トレーニングメニュー
この二つです。
それぞれどういう所を真似すべきかを解説していきます。
泳ぎを真似するポイント
泳ぎを真似するポイントはというと、泳ぎを分解する、というのが重要なポイントになってきます。
わかりやすい所で言うと、上半身と下半身のような分解がありますが、真似をするにはもっと細部にこだわる必要があります。
例えば、泳ぎの中では上半身のプルだけでも、キャッチ・プル・プッシュ・リカバリーと4つにわけることができます。
これらの動きをそれぞれ分解し、どのタイミングでどういった動きをしているか、というのを、自分の泳ぎと、真似をしたい人とそれぞれ整理していきましょう。
どの動きが自分と上手い人とで異なっているのか、を徹底的に整理して、徐々に取り入れていきます。
まとめて取り入れようとせず、個別で真似することで、自分の泳ぎに取り入れやすくなります。
これらの動きが組み合わさって泳ぎが出来上がっているので、各要素に分解して、一つずつやっていきましょう。
水中トレーニングメニューを真似するポイント
なかなかいつもと違った他のチームの練習メニューを実践する機会は多くありません。
しかし、スイミングマガジンやSNS(Twitter、Facebook、Instagram)、トレシェアなどで他のチームの練習メニューを見る機会は、増えました。
ここで重要になってくるのがメニューの真似の仕方です。
当たり前ですがトップ選手がやっているメニューをそのまま実践したとしても良い真似とは言えません。
では、どうやって真似をするべきなのでしょうか?
それは、3つのポイントを意識して取り入れることが重要です。それぞれ解説していきます。
どの時期にやっているメニューなのか?
まず重要になってくるのがこのポイントです。
本来はもっと細かい整理が必要になってきますが、まずはそのメニューがどの期間に行われているのかを確認しましょう。
どの期間にやっているかによって、目的が異なってくるので、まずはしっかりと期間を把握することが重要になってきます。
トレーニングは、1つ1つのメニューは独立していますが、大きな計画の中で作られていることを意識することが重要です。
メニューの主目的は何なのか?
続いて出てくるのがこのポイントです。
そのメニューで得たい能力・スキルは何でしょうか?
例えば、持久系のメニューだったとしても、似たような以下の2つの目的では、それぞれ重視すべきポイントが異なってきます。
A:レース終盤、疲労困憊の状態でもフォームが崩れないようする
B:レース終盤、疲労困憊の状態にならないように持久力を強化する
Aで重視したいのは、フォームが崩れない事、なので、疲労困憊まで追い込みつつも、フォームを意識させる必要が出てきます。
一方Bについては、持久力をあげたい、ので、持久力を上げるために重要となる心拍数を意識させる必要が出てきます。
このように目的が何なのかによって、同じメニューでも選手が意識すべきポイントが異なってくるので注意が必要です。
トレーニング強度をコントロールする
最後に出てくるのがこのポイント。
自分にあったトレーニング強度にしていかないと、目的を達成することが出来ません。
トレーニング強度を調整するときにポイントとなってくるのは、全体では、トレーニングの量・時間。
個別のメニューでは、サイクル・目標タイム・本数。
これらを複合的に調整していく必要があります。
オススメの調節方法は、トレーニング強度を心拍数で管理していく事。
良く使われる単語とその心拍数については以下の記事で解説しています。
情報を得て、楽しみながらトレーニングを組み立てる
色々とお伝えしていきましたが、最終的に重要なのは、やっていて楽しい事だと考えています。
トレーニング自体はキツイものであることが多いですが、色々な成長・気付きが得られるのは間違いないポイントです。
ここで説明したことをあれこれ深く考えすぎて、面倒になってしまい、考えるのが嫌になってしまうは本末転倒。
多くの方は趣味で水泳をやっていると思うので楽しめるように工夫していきましょう。
水泳を楽しむ為に、情報を常に取り入れよう
水泳を楽しむためにオススメしたいのが、新しいトレーニング情報を常に取り入れるという事。
では、新しいトレーニング情報はどこにあるかというと、トップ選手たちやそのコーチたちに情報が集まっています。
超一流の競泳日本代表コーチたちが普段使っている練習メニューや、そのコーチたちがやっている有料セミナーが見れたら嬉しくないですか?
そんな夢をかなえてくれるのが、「トレシェア」です。
オリンピック選手を輩出しているコーチのメニューや、過去2,000円などで開催されていたセミナー動画が、月額ワンコインで見れるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
速くなるためには考えなければならないことが非常に多くあります。
それは考え方によっては、面倒でありますが、考え方によっては楽しめる要素がたくさんあるという事でもあります。
是非、swim mediaやトレシェアなどで新しい情報を手に入れながら、日々のトレーニングを楽しみながら速くなってくださいね!
それでは。