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上級者でもミスしがち?クロールが速くなる呼吸のポイント3選

陸上でやるスポーツと水泳が大きく異なるポイントは、なんでしょうか。
それは、呼吸に制限がかかるということです。
呼吸をするタイミングが限られていますので、抵抗の少ない呼吸を心がけましょう。
今回は初心者がやりがちな間違った呼吸の仕方を3つお伝えします。
自分がやっていないか、確認しながら見ていきましょう。


オーバーローリング

初心者にもっとも多いのがこの間違いです。
一番最初泳げない頃には呼吸をするには顔を上に上げなければいけないと思い、大きくひねってしまっています。


呼吸は、真横を見れば呼吸が出来るんです。
この図を見てください。
球体に対する水の動き


これは、水流の中に球体を置いた時のイメージ図です。
スピードが出た状態は、水は少し下に落ち込むようにして流れていきます。
お風呂などで、指を動かしていくと、後ろに凹みができますが、これと同じ事です。


呼吸をするときにこの原理が分かっていると恐れずに真横で呼吸ができるようになります。
少しアゴを引いた形で呼吸をするとこの恩恵を得やすく、アゴを挙げてしまうと水が落ち切る前の箇所にぶつかってしまい、水を飲んでしまう事になります。

正面を見てしまう

これはトップ選手にも多い間違いですが、普段練習をしているときに、前の人に追い付かないかどうかを心配になってしまい、前を見る事が原因でクセになってしまっている事が多いです。


映像だとかなりオーバーですが、ここまでいかずともかなり起きてしまっている確率が高い間違いの一つになります。
一般のマスターズスイマーの方々は市営プールなどでスピードが様々な人たちと混じって泳いでいますので、前を見るのが必須となります。
試合の時にはこうならないように、注意をしましょう。

息を吐かない

意外と出来ていないのがこのテクニック。
呼吸をするときだけ息を吐こうとしてしまっているんですね。


「息をたくさん吸うにはどうしたらいいですか?」という相談を受ける時にきまっていう発言は、
「息を吐くことです」とお伝えします。


肺は膨らむ大きさが決まった風船です。
息をたくさん吸った状態からでは、より息を吸う事ができません。
たくさん新鮮な空気を吸い込む為には一度息を吐いてあげる必要があります。


呼吸は基本的に抵抗になるので、顔を上げた時に、吐いて吸って、とやるのでは呼吸の時間が長くなってしまいます。
その為、水中で先に有る程度息を吐いておくことが上級者向けテクニックになります。
なかなかクセ付けるのは難しいテクニックですが、思っているよりも簡単に出来て速くなれるポイントなのでやってみてくださいね。


意外とおろそかにしがいがちな呼吸。
しっかりと丁寧に素早い呼吸を身につけることで試合で楽に速く泳ぐことが出来るようになります。
是非一度呼吸に意識を集中して練習してみてくださいね!


この記事は、youtube内『U.S. Masters Swimming』様の貴重な動画を引用させて頂き、解説しております。
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