競泳

水泳のトレーニングをより効率的にやるには、水泳・競泳用のパドルは欠かせないアイテムです。

しかし、
「パドルって本当に必要なの?」
「どれを選べばいいの?」
と疑問に思う人も多いのではないでしょうか?

実はパドルの目的は、腕の力を強化することだけではなく、泳ぎの感覚を鋭くする目的や、効率的なストロークを習得する目的で作られているなど、様々な目的で作られている水泳用トレーニング器具です。

しかし、適切なパドルを選ばなかったり、間違った使い方をしてしまうと、逆効果になったり、肩を痛める原因になることもあります。

そのため、パドルを正しく理解し、適切に活用することが重要です。

本記事では、パドルの基本的な役割やメリット、種類ごとの特徴、初心者から上級者までおすすめのモデル、効果的な練習方法まで詳しく解説します。

「パドルを使ってみたいけれど、どれを選んでいいのかわからない」
「より効果的なトレーニング方法を知りたい」

という方は、ぜひ最後まで読んで、あなたにぴったりのスイムパドルを見つけてください。

 

競泳用パドルとは何か

パドルとは、手に付けるトレーニング器具です。

水泳用パドル、スイムパドルなどと言われていますが、基本的には同じものです。

この章では、パドルの目的やメリットなどを改めて学んでいきましょう。

 

競泳用パドルの基本的な役割とは?

競泳用パドルは、実際に泳ぎながら使うことで、実用的な役割を持っています。

大きな役割としては、

・腕の力の強化
・ストロークの矯正
・水をつかむ感覚を養う

の三つの役割を持っています。

競泳用パドルの使用にはさまざまなメリットがありますが、一番有名なのは、泳ぎながら筋力トレーニングできるという点。

手のひらに取り付けることで水の抵抗が増し、ストローク時の筋力を強化できます。

また、適切な練習用のパドルをすることで泳ぎながらストロークの軌道が修正できることや、パドルを外した後の水の感覚を鋭くしてくれるなどメリットもあります。

競泳用パドルの種類と特徴

さて、先ほどから3つの目的・役割を説明していきましたが、今回からはタイプ別に紹介していきます。

従来型パドル(高負荷タイプ)

おそらく一番有名なのがこちらです。

昔は、1枚のプラスチックのパドルでしたが、負荷が高すぎるため、穴が開き適度に水が逃げることで通常と同じようなフォームで泳ぐことができます。

穴が空いているとはいえ、これにより水の抵抗を大幅に増加させ、ストローク時の筋力向上を目的としたトレーニングが可能になります。

ただし、初心者がいきなり高負荷のパドルを使用すると、肩や腕の負担が大きくなり、怪我につながるリスクが高まるため注意が必要です。

正しいフォームを維持しながら、負荷をかけるというのはとても難易度が高いので注意が必要です。

部分負荷型パドル(フィンガーパドルなど)

部分負荷型の競泳用パドルは、手のひら全体ではなく指先など、一部分に装着するタイプです

これにより、水の抵抗を適度に増やしながら、細かなストローク技術の向上と筋力向上を狙えます。

特に、テクニックを向上させたいスイマーに適しており、肩への負担を抑えながら効果的なトレーニングが可能です。

フォーム改善型パドル(意識改善タイプ)

フォーム改善型のパドルは、あまり有名ではありませんが、ストロークのバランスや腕の軌道を意識的に修正するために設計されています。

通常のパドルの多くが、水の抵抗を大きくして、早く泳げるようにすることが特徴ですが、このタイプは速く泳ぐことを目的にしていません。

例えばこのキャッチパドルは、あえて柔らかい素材でできているので、手首は曲がるが、曲がった時自分で気が付けるいうような特徴でフォームの改善をサポートしてくれます。

このタイプのパドルは千差万別ですが、特に泳ぎが乱れがちな初心者スイマーや、フォームの乱れが気になるスイマー、レース前などにフォームを整えたい方に最適です。

競泳用パドルの選び方

先ほどからお伝えしている通り、一言でパドルといっても様々な目的があります。

まずは自分の目的が何かを整理してみましょう。

ちなみに、よくあるグローブ型のようなものは競泳の練習には役に立ちません。なぜならあんなにも手を開いて泳ぐことは競泳においてはあり得ないからです

 

①強化パドルになった時の選び方

強化パドルで一番気を付けるべきなのは、負荷の高さです。

大きければ偉い、強い、かっこいい」だなんてことは絶対にないので注意してください!

分かりやすいストロークメーカーで説明すると、元日本代表で世界2位にもなったことがある、swim media編集長の小坂も、現役時代最後である大学時代まで、ほぼ#1ライトブルーを使っていました。

正しいフォームで泳げばそれだけ重たくなるため、マスターズスイマーなどは不安かもしれませんが、#0.5などの低い負荷をおすすめします。

 

②部分パドルになった時の選び方

基本的には、指先のサイズになるのでこの選択肢ではあまり大きく悩むことはありません。

しいて言うならば、Amazonなどにある無名ブランドではなく、ArenaやSoltecなどの有名なフィンガーパドルなどを選ぶことをお勧めします。

③フォーム矯正パドルになった時の選び方

このタイプは非常に選択肢が多く、悩ましいところです。

まず、フォームを矯正するうえで、どの泳ぎを修正したいか、ということを整理しましょう。

タイプによっては、平泳ぎは使えない、などもあるので注意が必要です。

また、初心者の方は専門性が高いものではなく、わかりやすいものを選んでいただくとよいでしょう。

とはいっても競泳はそこまで種類が多いわけではないので、様々な種類を買ってみてから試すというのもおすすめです。

競泳用パドルの効果的な練習方法

では、パドルをつけてどのように練習をしていったらよいかをここからは解説していきたいと思います。

初心者向けの練習方法

競泳用パドルを初めて使用する初心者の方は、まずはフォームを崩さないことが重要です。

25m×4本など、短い距離でサイクルなどを長めに設定して、まず最初はパドルになれるというとことからスタートしていきましょう。

また、サイクルにこだわらずに、変だな、と思ったら止まることが重要です。

最初はキックを入れずにプルブイをつけて腕のみで泳ぐ「プルスイム」を取り入れて腕のみに集中できるようにします。

その後、慣れてきたら、通常のスイムと組み合わせることで、パドルを使用しない時の違いを実感できます。

上級者向けのトレーニング方法

上級者は競泳用パドルを使いこなすことで、さらなるスピードアップや持久力の向上を図ることができます。

フォームの調整はいつものドリルスイムなどに入れていただくとしてここではインターバルトレーニングについて少しアレンジを加える方法を紹介します。

良く行われる、100m~200mの距離でのパドルスイムを繰り返す「インターバルトレーニング」があります。

このトレーニングはもちろんサイクルを短めに設定して、間に合うように泳ぐ、などもありますが、1かきでの腕の出力、進む力を高めるために、ストロークの回数制限を加えてみてください。

そうすることで、パドルの力をしっかりと意識しながら、出力をしっかりと高めることができます。

また、シュノーケルを持っていたら腕に集中するためにシュノーケルをつけてトレーニングすることで正しい腕の動かし方をより意識して強化することができます。

おすすめの競泳用パドル6選

ここからは実際におすすめのパドルをご紹介していきます。

①強化パドルのおすすめ

ここでは先ほどの選択肢で①になった方向けの商品を紹介していきます。

ストロークメーカー

言わずと知れた名作。

基本的には日本選手権に出るなどじゃない限り、0.5などがおすすめです。

Aパドル

正直紹介するか非常に悩んだのですが紹介しておきます。

短距離でかつ、体がしっかりと出来上がっている人に向けてはこのパドルはかなり負荷が強いため、おすすめです。

 

②部分パドルのおすすめ

ここでは先ほどの選択肢で②になった方向けの商品を紹介していきます。

arena フィンガーパドル

先ほどから何度も紹介していますが、まずはベーシックなこちら。

部分パドルと言ったらこれをもっていなかったらまずはこれを買うのがおすすめです。

 

TEKISUI マイクロパドル ソフトタイプ

普通じゃないもの、となってマニアックなもので出てくるのがこのブランドのパドル。

特に他のものはプラスチックなものが多いのですがこのソフトタイプは、通常のパドルよりもより指先の感覚を確かめたい人におすすめです。

③フォーム矯正パドルのおすすめ

ここでは先ほどの選択肢で③になった方向けの商品を紹介していきます。

Catch Paddle

競泳元日本代表の小坂選手が現役時代に欲しかった、という商品を一般向けにした商品。

手首につけるパドルで、更に柔らかい素材で作っているので、キャッチの大切な動作を身に着けることができます。

現在はAmazonでのみ、販売されています。

 

ピーナッツパドル

地味に知っている人も多いのがこのピーナッツパドル。

抵抗をあえてなくす、ように泳ぐので、これを使って早く泳ぐ、というわけではなく、手がスカスカします

だがしかし、外した後には、泳ぎの感覚が良くなっている・・・と読んでいてもよくわかりませんよね。笑

間違いなくこれもよい商品なのですが、他の商品買い切ってもっと他にも・・・という方向けにおすすめです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

競泳用パドルは、適切に選び、正しいトレーニング方法で使用することで、スイマーの技術向上や筋力強化に大きく貢献します。

初心者はまずフォームの習得を優先し、上級者は負荷を調整しながら競技レベルの向上を目指すことが重要です。

本記事を通じて、競泳用パドルの種類や選び方、トレーニング方法を詳しく解説しました。

で、結局どれが一番おすすめなの?

おそらくこの記事を調べているということは、パドルについて相談する相手がいなかったり、そこまでパドルに詳しくなかったりと、悩まれているのだと思います。

ほとんどの人が強化目的で使いたがるのですが、まずはフォームの調整をするのが第一優先です。

具体的にはキャッチパドルがおすすめです。(現在はAmazonのみで販売中)

もちろん私はそうじゃない、という方は記事の中から自分に最適なパドルを見つけ、日々の練習に取り入れることで、より速く、効率的に泳げるようになってくださいね!

応援しています!それでは!