平泳ぎを難しくなる一番の原因は足の動きでしょう。
膝の角度や股関節の動きはどうあるべきかを考えながら、身体の動かし方を知るためのドリルをしていきましょう。
平泳ぎのキックはどうあるべきか
まず最初に、平泳ぎのキックについて考えていきましょう。
キックは大きく二つの重要な動作に分けることができます。
それは、引き方と蹴り方です。
キックの引き方
まず、引き方ですが、やるべきことは、いかに抵抗を減らすかということがポイントになります。
引きでは前に進むことができませんので、この1点のみに集中します。
平泳ぎの足の引き方で難しくなってしまう原因は、蹴りが特殊な動きをするので、引きも難しく考えてしまうことです。
実は足の引き方はそこまで難しくないのです。
どうやるべきかを解説していきます。
答えはシンプルで、真っ直ぐと足を引く、ということです。
足を引く動作は、膝を曲げる動作と股関節を曲げる動作、この二つが組み合わさって成り立っています。
ではどういう組み合わせなのかを体感してみましょう。
壁を背にして、踵から頭までを壁につけた状態で立ってください。
踵と足の裏が壁から離れないようにしながら足を持ち上げていってください。
この動きです。
腿を持ち上げつつ、膝を曲げていたと思います。
あくまでも大前提として身体がしっかりと水面に対してフラットに上がっているということが前提ですが、これが抵抗が少ない足の引き方です。
キックの蹴り方
続いて蹴り方です。
やる事は、いかに水を後ろに押し出すかということがポイントになります。
キックで一番難しいポイントがここですね。
あんな足の動かし方でどうやって水を後ろに押し出すのか、考えていきましょう。
先ほど行なった壁を背にして踵を引いた状態から考えて見ましょう。
さて、足の裏はどの方向を向いていますか。壁側を向いていますね。
足を引くときにはこの形が一番抵抗が少ないのですが、これでは水を後ろに押し出すキックは出来ません。
どうにかして水を蹴らなければいけませんね。
二つを組み合わせて水を蹴れるようにしていきます。
一つ目の方法が、足首を曲げる方法。
先ほどの状態から足首をグッと曲げ、足の裏が地面の方へ向くようにしましょう。
この状態でキックをすれば、多少は水を後ろへ押し出すことができます。
二つ目の方法が足の側部を使うということ。
ひざがある程度柔らかくないと動かせませんが、先ほどの足首を曲げた姿勢から、踵を離さず、つま先を外側の横へ向ける動きをしましょう。
どうですか?できますか?
この動きが出来ると、足の側部で水を蹴れるということになります。
これらの引き方、蹴り方を理解したとしても実際にやってみないと分かりませんね。
では、ドリルを学んでいきましょう。
仰向けキックドリル
まず一つ目のドリルが、仰向けのキックドリルです。
このドリルのポイントは足の蹴りに集中できることがポイントです。
やり方はシンプルで仰向けになった状態でキックを打っていくのですが、仰向けだと足の引きで股関節を使うということがありません。
膝の曲げのみでOKです。
その分蹴りに注力しましょう。
蹴りでのポイントは、足を引いた後に、いかに後ろに水を押し出せるか。
仰向けになっているので、蹴った後の水の動きが自分で見えると思います。
水面にボコッと水が出すぎてもいけませんし、水の流れが発生していなくても良くありません。
蹴る部分に注力して行ないましょう。
気をつけキックドリル
続いてのドリルは気をつけのキックです。
こちらのドリルのポイントは足を引いたときの動作が上手くなりやすいということがポイントです。
気を付けをして平泳ぎのキックを打っていくのですが、気を付けをしているので呼吸のときに身体が沈みやすくなります。
呼吸は蹴った後に、足を引く動きの前に行ないます。
その為、足を引く動作がスムーズにできていないとどんどんと身体が沈んでしまうのです。
先ほどやった足を引く動作が水中でもしっかりと出来るようにしましょう。
もし最初難しいようであれば、気を付けをしている手の先を踵で触る、ということを意識すれば、足が引きやすくなります。
ただし、壁の練習でやったときの足の裏を壁につけたまま、という動作は意識できないので、抵抗なく引くということを意識していないといけません。
いかがだったでしょうか。
難しい平泳ぎのキックのコツ、ポイントをおさえつつドリルを紹介しました。
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この記事は、youtube内『Effortless Swimming』様の貴重な動画を引用させて頂き、解説しております。