プールに行くと練習後などに「プロテイン」を飲んでる人を見かけますよね。
「もちろん良い物だということは知っている。ただ、小学生や中学生などのジュニア選手にプロテインは必要なのだろうか?」
と考えたことがある方は、いらっしゃいませんか?
この記事では「ジュニア選手にとってプロテインが必要な理由」と「年代に合ったおすすめのプロテイン」を説明しています。
ジュニア選手の成長を支援したいコーチや保護者の方は、是非ご覧ください!
水泳選手におけるプロテインの役割
プロテインとは、粉体を水に溶かして、飲み物として栄養を補給するドリンクです。※一部、粉体上のスティックタイプや固形物のお菓子タイプのものもあります。
プロテインは、「タンパク質」という栄養素をとることを目的に飲むことが一般的です。
水泳選手が「タンパク質」をとるべきは、以下の3つです。
1.疲労の回復
トレーニングや試合で運動をすることで、体内の筋肉は破壊されていきます。タンパク質は、破壊された筋肉の修復に必要で、筋肉の回復を助ける役割を果たします。これが疲労回復の一連のプロセスになります。
2.エネルギー供給
炭水化物や脂肪という栄養素が、運動時の主要なエネルギー源として利用されることが多いですが、時にはタンパク質もエネルギーとして使用されます。運動のパフォーマンスを高めるためのエネルギー補給の目的があります。
3.免疫機能のサポート
タンパク質は、免疫機能を維持するのにも役立ちます。高強度のトレーニングを継続する選手にとって、免疫機能の維持は非常に重要です。
水泳選手は、高頻度・高強度トレーニングをこなすため、通常の食事だけでは上記の3つの目的に必要な栄養を取りきれない場合が多いです。
食事の+αとして、タンパク質(アミノ酸)を手軽にとることできるのが、プロテインのメリットだともいえます。
ジュニア選手にプロテインが必要な理由
プロテインの摂取は、ジュニア選手にとっても有効です。
なぜ有効なのでしょうか?
理由の記載を次に続けていきます。
まず前提として、ジュニア選手の場合、「身体の発達」がタイムに大きな影響を与えます。
それは小学生・中学生選手の場合は特に、体格の大きさが、水中で作れる推進力(前に進む力)の大きさに直結するからです。試合を観にいっても、小学校高学年、中学生でズバ抜けて速い子は、体格が平均よりも大きい場合がほとんどではないでしょうか?
そしてこの「身体の発達」は、個人差があるものの、食事での栄養補給で促進されていきます。
スポーツを行うジュニア選手は、以下の2つ目的で、栄養素が必要になるので、他の子供よりも多くの栄養素を使います。
1.運動時のエネルギー
2.運動後の筋肉の修復
そのため「身体の発達」に必要な栄養素が不足しがちな傾向にあります。
不足しがちな栄養素を、捕食としてのプロテインで補うことで「身体の発達」に必要な栄養素を担保することができるのです。
ここまでお読みいただき、ジュニア選手にプロテインを飲ませてみても良いかも!と思った方は、是非、読み進めていただけると幸いです!
ジュニア選手の正しいプロテイン摂取方法
では、プロテインをジュニア選手に飲ませてあげる場合、どれくらいの量・頻度が適切なのでしょうか?
この章で見ていきましょう!
まず前提としては、補助食品としての位置付けで、食事では取りきれないタンパク質を補給することが、プロテインを飲む目的であることを再認識いただければと思います!
なので、普段の食事を通したタンパク質の必要量を設定し、食事で摂りきれない部分を取りきるという視点が大切です。
「1日のタンパク質推奨摂取量」は以下を参考にしてみてください。
・小学生(軽い強度のトレーニング実施者): 体重1kgあたり必要なタンパク質摂取量1.4g
・中学生(中強度のトレーニング実施者) : 体重1kgあたり必要なタンパク質摂取量1.7g
・高校生(高強度のトレーニング実施者) : 体重1kgあたり必要なタンパク質摂取量2.0g
※運動の強度と体重により、タンパク質摂取量の数値が増減します。
例えば、体重50kgの14歳の中学生選手の場合、1日に85gのタンパク質を摂取することが推奨されます(体重50kg x 必要タンパク質1.7g)
大体、お肉や魚1人前で取れるタンパク質が20gです。仮に3食で60gタンパク質を摂取できたとすると、残り25gを間食やプロテインで摂取する必要がありそう。となりますね。
おすすめのジュニア選手向けプロテイン
それでは最後におすすめプロテインの紹介です。
ここでは2つ紹介します。
1.ザバス(SAVAS) ジュニアプロテイン
タンパク質が身体に吸収されるには、ビタミン・ミネラルの存在が不可欠ですが、ジュニア向けプロテインは、ビタミンを多く含んでいるもので、おすすめです。
タンパク質の含有量は、1日あたり12g(1日2回に分けて6gずつとる飲み方が推奨されています)
2. DNS ホエイプロテイン100
中学生3年生〜高校生くらいになり練習強度が上がってきた方におすすめです。
理由は、タンパク質の含有量が1日あたり24gと多く効率的にタンパク質摂取ができるためです。体重が増えて、練習強度も上がると必要なタンパク質量が増えるので、そうなったらこちらのタイプを検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ジュニア選手がプロテインをとる際に、意識すべきことや、おすすめプロテインを紹介させていただきました。
選手が行った練習を成果につなげるためにも、プロテインを活用した栄養補給をしっかり行いましょう。
また、栄養補給面以外でも、ジュニア選手の更なる成長に向けて、もっと良い方法がないか悩まれることも多いと思います。
トップのジュニア選手がどんな取り組みをしているか知りたい!という方は、Oなどの全国大会でメダリストを輩出しているコーチ陣が、メニュー設計のポイントを紹介しているトレーニングシェアというサービスもあるので、気になる方は是非みてみてください。
参考記事:【コーチ向け】選手を成長させるために効率的に学び続けよう!
最後までお読みいただきありがとうございました。