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有酸素能力を高めてくれる最新サプリメント”NMN”とは?

『楽に能力を高めたい』、というのはアスリート全員の願いじゃないでしょうか。
飲んで速くなるということはないので(プラシーボ効果なんかは有りますが)
今回ではトレーニング効果を最大限に高める方法について解説していきたいと思います。

先に言っておくと、「トレーニングせず、サプリを飲んで速くなります!」という魔法の記事ではないのでご注意ください・・・!
(もうswim mediaの賢い読者の方々ならご理解頂いていると思いますが)

みんなどれくらいサプリを飲んでいる?

トップ選手は、トレーニング後や就寝前などある程度決まったタイミングでサプリメントやプロテインを飲んでいます。
トップアスリートにとって当たり前となっているサプリ摂取について、swim mediaの読者はどれくらいサプリを飲んでいるのかをアンケートをとってみました。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

プロテインについては約54%の方が飲んでいるのに対して、サプリメントを飲んでいるのは約30%の人しかいませんでした。
これは編集部一同でも驚きの結果でした。

プロテインが水泳にとって重要であることは認知されているのにも関わらず、まだまだサプリメントについては、認知が低いことがここからわかります。
逆説的に言うと、サプリメントを飲むだけで、ライバルに差をつけられる、という見方もできます。笑

今回は、サプリメントの中でも最新のサプリメントである、「NMN」について解説していきたいと思います。

最新サプリメント、NMNとは?

タイトルに書かれているNMN、ご存じない方が多いのではないでしょうか?

NMNの正式名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド」と長い名称ですが、化学物質ではなく、人や生物に存在している成分です。
実は体内で自然に作られる成分で、”ビタミンの一種”でもあります。

NHKで取り上げられるなど元々話題になっていましたが、

近年だとYoutubeで堀江貴文さんが取り上げることで話題になっていたりします。

元々は老化を抑える効果があるという事から、世界中の富裕層がこぞって摂取していたのですが、
近年では糖尿病にも効果があると言われるなど若返り以外の効果も発見されています。
今回はそんな中でもスポーツ選手にどんな効果があるのか、というところに着目して記事を書いていきたいと思います。

NMNを飲むと持久力が上がる研究結果が出た

2021年7月に発表された研究結果で、持久力が上がるという研究結果が出ています。
今回の記事では簡単に研究結果をまとめていきたいと思います。

詳細について詳しく知りたい方は英語にはなってしまいますが、以下論文を読んでみてください。


https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12970-021-00442-4

どんな研究だったのか

研究としては48人のランナーに向けて実験が行われました。

参加者は4つのグループに無作為に振り分けられています。

・低用量群(300 mg/日 NMN)
・中用量群(600 mg/日 NMN)
・高用量群(1200 mg/日 NMN)
・対照群(0mg / 日 *プラセボ)

各トレーニングセッションは40~60分で、ランナーは毎週5-6回トレーニングを行ったそうです。
(結構ハードですよね…)

結果は?

結果はこれです!!

はい、良くわからないですよね。
簡単に言うと
『一日600mg以上取っているグループは、有酸素能力が上がった』
という結果にとなります。

少しだけ詳しく解説

少しだけ詳しく解説します。
細かいことは良いんだ!という方は、ここは読み飛ばして頂いて大丈夫です。

この結果として、能力が上がったところとしては、
・VO2の値が向上した
・VTの値が向上した
という結果になっていますが、まずこの能力を知るには、VTやATを理解する必要があります。

簡単に説明すると、乳酸が出た、という経験は皆さんあると思いますが、あの出るタイミングがどのくらいの強度かを判別しているのが、ATやVTの役割です。
つまりVTの能力が向上する=いつもより疲れずにパフォーマンスを出せる、という事になります。

VTについて詳しくは、厚生労働省のページで解説されています。

運動時の呼気の状態から決定された無酸素性作業閾値のこと。

運動強度を増していくときに有酸素運動から無酸素運動に切り替わる転換点のことをAT(無酸素性作業閾値または無酸素性代謝閾値)といいますが、換気性作業閾値(VT: Ventilation Threshold)は呼気中の二酸化炭素排出量または換気量からATを決定した数値です。

徐々に運動強度を増していくと酸素の供給が追いつかなくなり、筋肉に蓄えられたグリコーゲンを乳酸に分解することでエネルギーを作り出すようになります。これを乳酸性機構といいますが、生成された乳酸を取り除くためにより多くの酸素を取り込もうとして換気量が多くなります。またこのとき副産物として二酸化炭素が作り出されます。

そこで呼気の状態をチェックして、二酸化炭素量または換気量の増加からATを決定したものが換気性作業閾値(VT)です。同様に血液中の乳酸の増加からATを決定するのが乳酸性作業閾値(LT)です。ATの概念はいくつかの問題点が指摘されているため、現在では換気性作業閾値(VT)や乳酸性作業閾値(LT)など、測定方法ごとに決定されるより具体的な指標が用いられるようになっています。

ということで、つまりは、有酸素運動と無酸素運動の境目、を表していることになります。

まとめ

若返り成分として世界的に注目されている成分、NMNがスポーツにも効果がある!ということで紹介させて頂きました。
結果が出ている内容も、水泳でも重要となる有酸素能力の向上、というのだから、この研究結果を見逃すわけにはいきません。

元々は一粒数万円するという全く手が出ないサプリメントでしたが、最近だと1か月分で1~3万円程度と、まだ頑張れば手を出せる価格になってきました。

基本的な栄養摂取は日々の食事で行いながら、持久力が上がるといわれる新成分をサプリメントで取ってみてはいかがでしょうか。
まだまだ研究が進んでいくと思われるサプリメントなのでswim mediaではこれからも情報をウォッチしていきます!

NMNを購入してみたいと思った方に向けては、こういったNMN専門の比較サイトで見てみる事をお勧めします。

【2022年】NMNのプロの選び方とオススメ人気サプリ3選
https://nmn-hikaku.com/reccomend/best-ranking/

参考文献


Liao B, Zhao Y, Wang D, Zhang X, Hao X, Hu M. Nicotinamide mononucleotide supplementation enhances aerobic capacity in amateur runners: a randomized, double-blind study. J Int Soc Sports Nutr. 2021 Jul 8;18(1):54. doi: 10.1186/s12970-021-00442-4. PMID: 34238308; PMCID: PMC8265078.
Lamb DA et al. Resistance training increases muscle NAD+ and NADH concentrations as well as NAMPT protein levels and global sirtuin activity in middle aged, overweight, untrained individuals. Aging 2020, 12, 9447-9460
Pirinen et al. Niacin cures systemic NAD+ deficiency and improves muscle performance in adult-onset mitochondrial myopathy. Cell Metabolism 2020, 31, 1-13.
Yoshida et al. Extracellular Vesicle-Contained eNAMPT Delays Aging and Extends Lifespan in Mice. Cell Metabolism 2019, 30, 329-342e5.
Camacho-Pereira et al. CD38 dictates age-related NAD decline and mitochondrial dysfunction through a SIRT3-dependent mechanism. Cell Metabolism 2017, 23, 1127-1139.