「バタ足がなかなか進まない・・・」
「クロールのキックが苦手・・・」
という方は非常に多いと思います。
今回の記事では、そんな方の為にクロールのキックのコツについて動画付きで解説をしていきたいと思います。
元日本代表が動画付きで解説
今回は、KAT TVとのコラボで解説していきます!
記事の執筆は、swim media編集長の小坂が担当していきます。
元競泳日本代表。主な戦歴は、
2011年ワールドカップ:100m平泳ぎ2位、1500m自由形2位、100m個人メドレー3位
2011年ジャパンオープン:200m個人メドレー優勝
まずはイメージを固めよう
良いキック、悪いキックと言われるとどのようなキックだと思いますか?
動画内でも解説していますが、良いキックとは、「ムチがしなるようなキック」や、「フィンのようなキック」です。
動画をしっかりとみてイメージを掴んで欲しいのですが、カクカクせず、滑らかなキックになっているかと思います。
では、悪いキックとはどのようなキックでしょうか?
多くの方がやってしまう悪いキックは2種類あります。
①膝や体全体が沈んだままキックを打ってしまっている
これは、キックが正しい位置で打てていないケースになっています。
キックで推進力を得ることも難しいのですが、正面からの水の抵抗を受けてしまっています。
②膝が水面まで出ている状態でキックを打ってしまっている
パワフルなキックのように見えますが、水面を叩いているだけなので、前に進むキックにはなりません。
良いバタ足キックを身につけるためには水を押し出す
動画の冒頭にも説明がありますが、キックは水を叩くのではなく、後ろに押し出すことで前に進めます。
そのため、まずは足の甲で水を蹴っている感覚を身につけることが重要となってきます。
その為の練習方法がこちらになります。
立った状態でキックを打つ練習
少しわかりづらいのですが、画像のように立った状態で足の奥側に水が出てくるようにキックの練習をします。
足の甲が伸びない人は内側にねじりこむように
キックの練習をしていて、
「私って足首が硬いんです・・・」
という相談を受けることがあります。
実は簡単なコツとしては足の甲を内側にねじるようにすると、足首が少しだけ伸びるようになります。
股関節と膝それぞれで身体の動かし方を練習する
いきなり完成形を練習しようとしても、身体をうまくコントロールできないことが多いので、ここでは身体の使い方を練習していきます。
具体的には、股関節だけを動かす練習と、膝関節だけを動かす練習をしていきます。
左右両方で練習してくださいね。
股関節だけを動かす練習
まずは、股関節だけ大きく動かす練習をしてきます。
なるべく膝を伸ばした状態で、股関節を軸として足を前後に大きくキックを打っていきます。
膝関節だけを動かす練習
続いては股関節を固定した状態で膝を動かす練習をしていきます。
どうしても股関節が動いてしまう人は、難しければ陸上で練習したり、椅子に座って練習してみましょう。
組合せの練習は、何度も繰り返して
これらのドリルをしたら、実際にビート板をもってキックの練習をしていきます。
気を付けるべきポイントは3つです。
- 身体全体が沈んでいないか
- 足の甲で水を押せているか
- 水面を叩いていないか
また、何度もドリル→実践→ドリル→実践、と繰り返していくことが重要です。
1度で良いキックは習得できませんので、何度も繰り返しながら練習していきましょう。
上級者向け:バーティカルキックの練習
ビート板をもって練習するとどうしてもしっかりキックが出来ているのか分かりづらいという方には、バーティカルキックという練習方法があります。
壁を持った状態でキックを打っていきながら、以下の2つのポイントを確認してきます。
- 身体の幅から足が飛び出していないか
- 真下方向に水を押せるキックが出来ているか
プールが深ければ、壁を持たずに練習することで、効率の良いキックが出来ているかを確認できる上級者向けのドリルになっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、クロールのキックである、バタ足が進むようになるコツ、を解説していきました。
実は私もキックが苦手だったので、かなりキックが速くなるために色々と試行錯誤して練習をしてきました。
紹介したドリルは実際に私も確認として現役時代もやっていたので、参考にしてもらえると嬉しいです!
もし良いと思っていただけたら、Youtube動画へのチャンネル登録や、いいね、などお願い致します!
分からない部分や次回作の希望などがあればYoutubeへのコメントなど頂ければ返答させて頂きますのでお気軽にどうぞ!
それでは次回をお楽しみに!
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、クロールのバタ足のコツを説明しました。クロールを今よりも上達させ、更なるベストタイムを目指しましょう!
最後にトレシェアというサービスの紹介です!
トレシェアでは、日本代表選手が行っているメニューやドリル練習動画を定期的にアップしています。そのほかのテクニック習得方法についても網羅的に勉強することが可能です。
気になる方は是非こちらの紹介記事もご覧ください。
紹介記事:日本代表選手のメニューが見られる!?新サービス『トレシェア』とは?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
質問です。1)②膝が水面まで曲がった状態でキックしている→「膝が曲がり足首が水面まで出た状態でキックしている。」では?2)立った状態でキックを打つ練習 「足の奥側」→奥側?又写真では膝が曲がっているが良いのか?3)膝を固定して膝だけで動かす。→膝が曲がっては駄目ではないのか?膝を固定しているので良いのか?
4)壁を持った状~真下方向に水を押せるキックが出来ているか? 「足の奥側」「水をうしろに押し出す」?
5)プールが深ければ、壁を持たずに練習することで~確認出来る。→顔つけバタ足の状態か?何が確認出来る?
6)下に向けてキックする→泳ぐ時に後ろに押し出すことか?「足の奥側」は?
どうぞよろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
各、回答させていただきますね。
1)②膝が水面まで曲がった状態でキックしている→「膝が曲がり足首が水面まで出た状態でキックしている。」では?
こちらご指摘の通りですね。
テキストでの注意書きや、田中さんが書かれている通り「②膝が水面まで出ている状態でキックを打ってしまっている」が正しいです。
2)立った状態でキックを打つ練習 「足の奥側」→奥側?又写真では膝が曲がっているが良いのか?
これは水を押し出す練習なのであっています。
3)膝を固定して膝だけで動かす。→膝が曲がっては駄目ではないのか?膝を固定しているので良いのか?
各動作、に焦点を当てた練習になり、正しい動作の練習ではないのであっています。
4)壁を持った状~真下方向に水を押せるキックが出来ているか? 「足の奥側」「水をうしろに押し出す」?
質問で聞きたいポイントが分かりきっておらず申し訳ないのですが、前に進むために反対方向に水を押し出す、という意図で読んでいただければと思います。
5)プールが深ければ、壁を持たずに練習することで~確認出来る。→顔つけバタ足の状態か?何が確認出来る?
キックで正しい方向に水が押し出せているかを確認することが出来ます。
6)下に向けてキックする→泳ぐ時に後ろに押し出すことか?「足の奥側」は?
はい、その通りです。ただ、各動作の練習なので実際の泳ぎとは一部異なるので注意してください。「足の奥側」の意図が分かっていないのですが、いずれも水を押し出す方向を意識してもらうための表現と理解して頂ければと思います。