ハイエルボーとストレートアーム。自分に合ったリカバリーを見つけよう!

クロールのリカバリーをハイエルボーにするかどうか、を悩んでいる方いらっしゃいませんか?

この記事を読んでいただけると「ハイエルボーのリカバリーが自分に合っているのか」分かります。

また、頭で理解するだけでなく、プールに行って確かめる方法も分かります。

クロールのリカバリーについてお悩みの方は是非、参考にしてみてください。

ハイエルボーの意味

ハイエルボーには、2つの意味があります。

1つ目は、全種目共通でキャッチ時の肘の状態を指す「ハイエルボーキャッチ」です。
2つ目は、クロールのリカバリー時の肘の状態を指す「ハイエルボーリカバリー」です。

この記事では、後者のハイエルボーリカバリーについて取り上げます。

前者のハイエルボーキャッチについて、詳しく書いてある記事もあるので、こちらが気になる方は、以下の記事を見てみてください。

記事:キャッチって肘が落ちると何が良くないの?ハイエルボーの意味とは

 

そもそもクロールのリカバリーは2種類ある

クロールのリカバリーには、以下の2種類があります。

①:ハイエルボーリカバリー
②:ストレートアーム

ここでは、それぞれのリカバリーの特徴とメリット・デメリットを説明します。

クロールのリカバリーについて理解を深めた後に、あなたに合ったリカバリーを考えていきましょう。

 

ハイエルボーリカバリー

クロールのリカバリーで脱力して、肘が曲がっているリカバリーのことを言います。以下の画像のイメージです。

動きのイメージは以下の動画を見ていただくと分かりやすいです。

陸上でハイエルボーリカバリーのシャドースイムをしている動画

※ 再生後20秒間、見ていただけるとイメージが掴めます。

メリット・デメリット

ハイエルボーリカバリーのメリットは、楽に長い距離を泳げることです。なぜかというと、リカバリー時に腕を脱力する泳ぎ方で、腕の負担が少ないからです。

逆にデメリットは、短い距離でスピードを出しにくいことです。

なぜかというと、スピード出す時には、当然ストロークテンポを上げる必要がありますが、この難易度が高いからです。

こちらについては、対となるストレートアームと比較すると分かりやすいです。

 

ストレートアーム

ストレートアームとは、リカバリー時に肘を曲げないリカバリーです。以下の画像のイメージです。

メリット・デメリット

ストレートアームのメリットは、ストロークの遠心力を利用してテンポを上げやすく、スピードを出しやすいことです。

以下の動画が分かりやすいです。

陸上でストレートアームのシャドースイムをしている動画

※ 再生後20秒間、見ていただけるとイメージが掴めます。

ハイエルボーリカバリーのシャドースイム動画と比較すると、リカバリー時の遠心力の違いが感じられますね。

デメリットについても説明します。ストレートアームは、ハイエルボーリカバリーに比べて腕に疲労が溜まりやすく、疲れやすいです。

なぜ疲れやすいのでしょうか?

それは、リカバリー時に腕を伸ばすことで、脱力しきれていない状態で泳ぐことになるからです。ストレートアームは、腕の脱力難易度が高い泳ぎ方と言えます。

リカバリー時の脱力の大切さについて、補足説明をします。

腕の脱力が大切な理由についてです。それは、脱力がうまくできていないと、肩の負担が増え、故障してしまうリスクが上がります。

なので、脱力難易度が高いストレートアームは、比較的、上級者向けの泳ぎ方と言えます。

 

それぞれのリカバリーを比較

上記で説明したそれぞれのリカバリーの特徴を表にまとめると以下のようになります。

こんな人に向いている

次は、それぞれのストロークが向いている人について説明します。

自分に合っているリカバリーはどちらなのか、考えていきましょう。

ハイエルボーリカバリーが向いている人

向いている人は、次の2種類の方です。

・100m以上の長い距離を泳ぐ人
・初心者でまずは故障リスクを減らして、着実に練習回数を積んでいきたい人

ストレートアームが向いている人

以下のような方が向いています。

・50m以下の短い距離を専門として、現在のベストタイム更新を主目的に取り組まれる人

今の自分に合うリカバリーを見つける

とはいえ、「自分は水泳歴は長くはないけど、25mや50mのレースに出ることが多く、ストレートアームに挑戦したい気持ちがある」とか「実際に泳いでみてから、自分に合ったリカバリーを見極めたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな方向けに、プールで自分に合ったリカバリーを確かめる方法をご紹介します。

実施メニュー

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25m × 4(+5秒)   ストレートアームで泳ぐ

25m × 1(1分30秒)ゆっくり泳いで脈拍を落とす。次の25m×4に備える。

25m × 4(+5秒)   ハイエルボーリカバリーで泳ぐ

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メニューの意図について、説明します。

まずメニューの目的は、それぞれのリカバリーで泳いだ後の疲労感を確かめることです。

最初の4本はストレートアームで泳ぎます。サークルを+5秒と短めにしているので、4本連続で泳ぎきれるか?を確かめてみてください。また、4本を泳ぎ終わった後の腕の疲労感も感じてみてください。

その後、25m1本をゆっくり泳いで休憩します。サークルも長めにとってあるので、脈拍を落ち着けて次の4本に備えましょう。

最後の4本は、ハイエルボーリカバリーで泳いでみましょう。泳ぎながらと、4本泳ぎ終わった後に、腕の疲労感を感じてみてください。

合う合わないの判断ポイント

上記のメニューを実施した上で、ストレートアームでも特別な違和感がなければ、チャレンジしてみてもOKです。ストレートアームでもリカバリー時に一定の脱力ができる状態にあるので、故障リスクも低いかと思います。

逆に、上記メニューでストレートアーム後の腕の疲労感が強い方は、もうしばらくハイエルボーリカバリーを練習しましょう。腕の脱力がしやすいハイエルボーリカバリーで、リカバリーの脱力感覚を養いましょう。その上で、ストレートアームに挑戦するのが、故障リスクも抑えられて、おすすめです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、ハイエルボーリカバリーについて、ストレートアームと比較して説明しました。

自分にとっての最適な泳ぎ方を選ぶ過程では、悩むことも多いと思います。

模索する中で、ネットに載っている理論だけで決めるのはおすすめしません。プールで泳いだ時の、あたなの身体の感覚とも合わせて、選択していくのが良いと思います。

理想のクロールのリカバリーを手に入れる為に、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。

ハイエルボーキャッチについても、まとめている記事があるので是非、読んでみてください。

記事:キャッチって肘が落ちると何が良くないの?ハイエルボーの意味とは

最後までお読みいただきありがとうございました。