皆さんは自身のスプリント能力に自信をお持ちですか?
全力を出すというのは思っているよりも難しく、練習しておくことが非常に重要です。
特に短い距離のレースでは泳ぐ時間も短く、全力を出し切れないまま不完全燃焼で終えてしまった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
今回は高い出力を出したいときにしっかりとパワー発揮をするための練習法をいくつかご紹介していきます。
ただがむしゃらに泳ぐのではなく、自身の100%の力を出し切ってレースを終えるために、ぜひ最後までご覧いただき、練習に取り組んでみてください。
スプリント力を高める練習メニュー
短い距離の中で全力を出すためには練習が必要です。
今回は4種類の練習メニューについてご紹介していきます。
➀ヘッドアップスイム
まずご紹介するのはヘッドアップスイムです。
頭を上げた状態でクロールを泳いでいきます。
水をしっかり掻いていくというよりは腕の回転力を上げる方に意識を置いています。
頭を上げることで身体が沈みやすくなるので、身体が沈む前に手が入水したらすぐにキャッチに入ります。
掻かないと身体が沈んでしまうので、頭を上げ続けるために半強制的にストロークテンポを上げるという練習になります。
特にストロークの回転数に課題のある方はぜひ取り組んでみてください!
②フロート状態からのスプリント(キックスタート)
続いて、フロート(浮いた)状態から壁を蹴らずにキックからスタートをするスプリント練習です。
①まずはストリームラインで浮いた姿勢を作ります。
②その姿勢のまま全力でバタ足を10回素早く行います。
③足の回転数を上げ、10回キックを終えた後はストロークを入れてスイムに入ります。
壁を蹴らないことで初速が出ないので、キックの回転数を上げておかないと、前に進んでいくことができません。
10回のキック後にストロークに入るのですが、ここで注意しなければいけないポイントはストロークに入ってもキックのテンポが落ちないように泳ぐことです。
掻きだした手のリズムにキックテンポが寄っていくのではなく、全力でテンポを上げた10回のキックにストロークのリズムを合わせていきましょう。
キックテンポを上げてから、そのテンポに合わせてスイムに繋げていく練習になります。
③フロート状態からのスプリント(スイムスタート)
続いて先程と同様に浮いた姿勢から、スイムで全力で泳ぎます。
先程と違いキックテンポにストロークを合わせに行くのではなく、瞬発的にパワー発揮するための練習になります。
合図が鳴った瞬間に身体の力を入れてスイムに繋げていくことで爆発的なパワーを出すことが狙いの練習です。
④壁蹴り~Hardスイム
コース台を掴んだ状態から両足を壁に接地し、コース台を掴んでいない方の手は進行方向に向けていきます。
そこから壁を蹴った勢いを利用してスイムに入っていきます。
壁を蹴る力を利用して初速を出してスイムに繋げていくのですが、台を持っている手と伸ばしている手の連動性を意識してストロークしていきます。
壁を蹴った初速を使って一気にスイムに繋げていく練習になります。
ポイントとして、コース台を掴んでいる際身体は高い位置にあるのでスイムに入ってもボディポジションができるだけ下がらないように泳いでいくことが大切になります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はスプリント力を高めるための練習方法についてご紹介していきました。
- ヘッドアップスイム
- フロート状態からのスプリント(キックスタート)
- フロート状態からのスプリント(スイムスタート)
- 壁蹴り~Hardスイム
4つの練習法について共通して、ポイントになってくることは
回転数・テンポを上げることになります。
また、こういった練習は短い距離の中で集中して行うことが重要になります。
スプリント力を伸ばしたい方はぜひ取り組んでみてください!
動画内では映像を交えながら紹介していますので、より細かく動作を見たい方は動画内もご覧ください。
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最後に
いかがでしたでしょうか。今回はスプリント練習で意識すべきことや具体的なメニュー例を紹介させていただきました。行った練習を成果につなげるためにも、しっかりとポイントを押さえたメニュー設計をしていきましょう。
狙った練習効果を生むためのメニュー設計は、とても難しく悩まれることも多いと思います。日本代表選手を輩出しているコーチ陣が、メニュー設計のポイントを紹介しているトレシェアというサービスもあるので、気になる方は是非みてみてください。
関連記事:日本代表選手のメニューが見られる!?新サービス『トレシェア』とは?
また、コーチの方でより効果的な練習メニューを考えたいという方向けにも記事がありますので、是非ご覧ください。
参考記事:【コーチ向け】選手を成長させるために効率的に学び続けよう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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